熊本地震の被災住民のための「買取型」災害公営住宅のプロジェクト。
周辺集落との景観的なつながりを大切し、瓦屋根の戸建住宅として計画している。既存市営田中団地への通路や、コミュニティセンターへの階段を整備し、復興住宅が集落の中で孤立しないように工夫している。
配置計画としては、すべての住戸に、南向きの庭および専用の駐車場を確保し、将来的な払い下げにも対応ができるようにした。庭に面して縁側を設け、親しい仲間や、隣近所とのコミュニケーションの場をつくっている。
住戸タイプは、コンパクトな住まいの2LDKと、子育て世帯なども暮らしやすい3LDKの2タイプを用意した。小学校、保育園、コミュニティセンター、福祉施設など、公共施設が充実している海東地区の魅力を活かし、被災した住民だけでなく、将来的に多様な世帯が転居することを期待している。
LDKは、家族間でコミュニケーションを取りやすいように対面型のキッチンとした。大きく南の光を取り入れ、風通しを工夫している。
・所在地 | :熊本県宇城市小川町南海東 |
---|---|
・用途 | :戸建住宅 |
・延べ床面積 | :385.10m2 (3LDK:79.51m2 2戸、2LDK:56.52m2 4戸) |
・構造 | :木造平屋 |